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五常三徳とは?

五常三徳とは、正確には「五常の道」と「三徳」と言われ、これらをまとめたものです。
「五常の道」とは、「戦国時代の武士が守るべきもの」として受け入れられていた五つの項目で、
「三徳」とは、「戦国時代の武士が身につけていなければならないもの」とされていたものです。
「五常の道」と「三徳」は、下のようになります。

五常の道
「隣人愛」。全ての人に、同じ気持ちで接せよということ。
人としての正しい道を貫くこと(ただし今の倫理観とは異なる)。
作法や儀式。日常生活で人との交わりを円滑にするために守るべきこと。
物事を論理的に捉え、判断する能力のこと。
自らの言明したことを貫く心のこと。
三徳
五常の道と同じ。特に重視されたので両方に入っている。
大事に臨んでも気後れせず、ぶつかっていく心。
五常の道と同じ。これも重視されたので両方に入っている。

ここで注目すべきことは、五常の道にも三徳にも「忠」が入っていないことでしょう。
これについては、「去留の自由」で述べていきます。

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参考文献……俊英明智光秀(歴史群像シリーズ・学習研究社)
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