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鉄砲が伝わったのはいつ?

「何をいまさら?」と思うかもしれませんが……

さて、鉄砲がポルトガルから伝わったとされる年代は1543年とされており、
これは小学校や中学校の歴史の教科書にも明記されている通りです

しかしこの記述、実は非常に疑問があるものなのです。
というのも、鉄砲が1543年、中国船に同乗していたポルトガルの宣教師によって伝えられたという
記述が残っているのは、江戸時代に種子島氏によって記された「鉄炮記」という書物だけなのです。
(正確にはヨーロッパの方にもそれを記した書物は存在するが、年代が1542年など微妙に一致しない)

自分としては、日本に鉄砲が伝来したのは1510年代頃だと思っています。
というのも、その当時から東南アジア、それに中国では原始的な火縄銃が使われていたのです。
そしてそれが、海を経由して日本に入ってきたと考えても、なんら不思議はないでしょう。

更に、「ヨーロッパ人が持ってきた火縄銃を、日本人はあっと言う間にまねて複製した」という話も、
「既に日本には原始的な火縄銃が存在していたので、ヨーロッパの火縄銃の構造解析などが容易であった」
と考えると、より納得のいくものになると考えられるのです。

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