木造具政(こづくり ともまさ)

人物概略

北畠晴具の息子で、木造氏を継ぐ。
後に織田信長に臣従し、その息子信雄に仕え、1584年の小牧長久手の戦いでは蒲生氏郷と戦った。

織田信雄と共に歩む

木造具政は1530年、伊勢国司である北畠晴具の三男(次男と言う説もある)として生まれました。
具政は父・晴具の命により、北畠氏の有力一門である木造氏を継ぎ、北畠氏と共に勢力を広げました。
ところが1569年、織田信長が伊勢侵攻を開始すると、状況は一変。
かつて北畠家の馬揃え祭の際に、馬番が田丸・河内・坂内の三大将の後という事に不満を覚えていた具政は織田信長と誼を通じ、北畠氏に対し謀反を起こします。
そのため木造城は北畠氏に攻められますが、具政は信長の援軍の協力もありこれを撃退。
そして伊勢侵攻の結果、信長の次男・信雄が北畠氏の養嗣子となると、具政は信雄の家老となります。
以後具政は信雄に仕え、1584年の小牧・長久手の戦いでは戸木城に籠城し蒲生氏郷と戦います。
ですが信雄が秀吉と和議を結んだため、具政は息子・長政と共に戸木城から退去しました。
その後、息子・長政は羽柴秀吉に仕えたのですが、具政の同行はまったく分かっていないのです。

関連史跡

木造城(三重県津市)

人物データ

参考書籍