秀忠は戦下手だった？

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正確には戦下手というより、武将としての素質が怪しいと言うべきでしょう。関ヶ原の遅参はおそらく家康の策の内だったのでいいのですが、大坂の陣の際は、秀忠は張り切りすぎたのか、自身の部隊を超をつけていいほどの強行軍で大坂まで動かしたのです。そのため兵は疲労困憊の状態にあり、大坂に辿り着いたときはとても戦える状態ではなかったのです。無論、家康に叱責されたのは言うまでもありません。　この話にはもう一つ別な種類があり、秀忠は江戸を進発してしばらくは部隊を普通に進軍させていたのですが、すでに到着していた家康が「秀忠の部隊が来るのが遅すぎる」と回りの者に漏らしていたのです。　それを聞いた秀忠は部隊をほっぽらかし、自分とわずかなお供だけで慌てて家康のもとに駆けつけたのです。すると家康は「天下の将軍とも思えぬ不手際である。わしが来るのが遅いと言っていると聞いたなら、お前は「何を馬鹿なことを言っている。大坂方が攻めてくるのは当分後ではないか」と、悠々と部隊を進軍させて来るべきだ」と秀忠を諭したと言います。　どちらにせよ、秀忠は武将としての器量、また部隊の率い方の技量を疑われてしまったのです。　だからか秀忠は茶臼山に陣を張った家康に面会した最、「直ちに総攻撃を」とやっきになって主張し、再び家康にたしなめられてしまったのです。